宮崎弁の【つくじる】は〈いじくる〉という意味。似た表現に「ほじくる」も。

都農ワイナリー

宮崎弁は癒しの方言と言われます!県内外どちらの方も楽しめる用例集にしました。

今回の宮崎弁は「つくじる」です。

似た表現に「ほじくる」があります。

用例とともに、解説します。

目次

「つくじる」 の使い方と意味

「つくじる」ですが〈いじる〉の意味です。物にさわるほうのいじるですね。

他に、「つんくじる」「つくじりまわす」

など宮崎弁独特の言い回しがあります、意味はほぼ同じです。

使い方:親子の会話から

田んぼに落っこちた息子。

すり傷が治りかけで、痒くて、傷口をボリボリとかきむしっていました。

母親

こら、つくじらんと
血がでちょるがね

息子

かい〜っちゃもん。
(痒い)

母親

リバテープ貼っちょきない!
治らんよ、つくじったら。

リバテープ

「救急絆創膏」(きゅうきゅうばんそうこう)のことです。

福岡・熊本・大分・宮崎では「リバテープ」、佐賀・長崎では「カットバン」と呼びます。「カットバン」は、東北や関東など広い地域で使われますが、「リバテープ」は九州のこの四県のほかはあまり使われていないようです。

じつは、九州で「リバテープ」や「カットバン」と呼ばれるのは、わけがあります。これらの製品を作っている会社が九州にあるのです。

「リバテープ」を作っているリバテープ製薬は、熊本県植木町に本社があります。昭和35年の創業で、同年から「リバテープ」の名でこの商品の販売を開始、熊本県を中心とする地域でシェアを伸ばし、熊本では救急絆創膏といえば「リバテープ」、というほどになったのです。

「カットバン」を作っているのは祐徳製薬工業株式会社で、本社は佐賀県鹿島市にあります。救急絆創膏の「カットバン」を昭和36年に売り出し、佐賀県では救急絆創膏といえば「カットバン」というようになったのです。

引用元:これが九州方言の底力 九州方言研究会 [大修館書店]

「つくじる」とは、〈いじる〉、〈つっつく〉の意味です。

友人の失敗をいじる、(つっこむ)などのイジるではなく直接何かをさわる時に使います。

怪我の治りかけは、痒くて痒くて、ぽりぽりして怒られてましたね。かさぶた(宮崎では「つ」とも呼びます。)になるとよけいに。ぽりぽり!「つ」を極力大きいまま、きれいに剥がすのも、面白かったり。

「つくじりまわす」は、〈いじりまくる〉という意味ですが、あくまで直接何かをさわる場合に限られます。

「車を、つくじりまわしちょったら、動かんごつなってよ〜」とか。

「ほじくる」 の使い方と意味

似たことばに「ほじくる」 があります。

文字通り、〈ほじる〉という意味で、鼻を「ほじくる」。や、サザエの壺焼きをつまようじで「ほじくる」といった使い方をします。

「ほじくる」は一方で、次のような使い方も割と一般的です。

使い方:男女二人の会話から

デートで「一つ葉(ひとつば)の浜」に来ていた二人がいい感じになってきたところで、いらん一言。

(一ッ葉の浜の二人は、下記もご覧ください。)

ケンジくん

そういえば、前にここに来たって
言っちょったけど、、
誰と来たと?

チエちゃん

誰でんいいがね!
前んこつほじくり返して!
聞いてどうすると?

ケンジくん

いやいや、ごめん、、

チエちゃん

なん、あやまりよると?
すか~ん!
ケンジ君のそういうとこ!

ケンジくん

ごめん、、

チエちゃん

しらん!
もう帰る!

やばいぞ、ケンジ君。余計なことは言わないにこしたことは無いぞ!大人げないぞ!中二か?

正直、私もケンジ君に言える立場ではないです。いらんこつ言ってしまって怒られた事が何度あったか、、

学習能力またはデリカシー的なことで、ことあるごとにほじくりかえされますね。

あえてケンジ君に伝えるとすれば、自分の興味、疑問を満足させたいだけで、色々ほじくるのは相手を傷つけることがあるのです。今回学びましたね。

「ほじくる」。詮索したり、過去を暴くような意味もあります。

「ほじくりまくる」。詮索しまくる。週刊誌のネタ探しなどがあてはまるでしょう。

「ほじくりかえす」。終わったことを蒸し返す。

などと、あまり良い意味で使うことは無いです。

他にも、「いらう」もあります。つくじると同じ意味になります。

重要なポイントまとめ

ここで重要なこと

  • つくじるは、いじるという意味です。直接さわるときに使います。
  • リバテープを関東で使っても通じません。「は?」と言われます。(経験談)
  • ほじくるは、物理的に「穴をいじる」などに使いますが、「過去をほじくる」などの場合にも使います。

宮崎のおすすめスポット(都農ワイナリー)

都農ワイナリー

都農ワイナリー(つのわいなりー)

宮崎県都農町にある、ワイナリーです。

名産品の「都農ワイン」は都農町のぶどう栽培に適した環境が県下有数のぶどうの里から、ワインの里へと発展していきました。

都農ワイナリーは、標高120メートルの小高い丘にあります。

尾鈴連山と日向灘にはさまれた環境で、ぶどうの品種改良を重ねて作られた「都農ワイン」は、様々な賞を受賞する全国区のブランドとなりました。

親戚のおばさんがお土産で持ってきてくれた都農ワインが初めての体験でした。ワインについて全くの初心者である私にも、非常に飲みやすいワインだったことを記憶しています。

宮崎県と言えば焼酎!という方に是非味わっていただきたいワインです。都農町のふるさと納税の返礼品にもなっております。

ありがとうございました。

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