宮崎弁は癒しの方言と言われます!県内外どちらの方も楽しめる用例集にしました。
「い」で始まる宮崎弁です。「いちゃが」について使い方とともに解説します。
「いっちゃが」 の使い方と意味
「いっちゃが」 は 「いいんですよ」、「気にしないで」という意味になります。
1回使う場合は、「いいんですよ」という意味で2回使う場合は「気にしないで」という意味になります。
ほぼ同じ意味に聞こえますが、用例でニュアンスの違いを解説します。
使い方:おじちゃんが、姪っ子に車を貸して、返しにきた時の会話

おじちゃん、車ありがとう!助かったわ~
これ佐土原の鯨ようかん。おばちゃんと食べて!



いっちゃが~、お土産やら~
楽しかったね?



うん。楽しかった~
あんね、おじちゃん。帰り道でなんか踏んだごつあるけど、車大丈夫?



・おじちゃんの心の声
・・・車の前のバンパーが少しへこんでいる・・・



いっちゃが、いっちゃが~
ちいっとへこんじょるけん、元からやろ。



ほんと~? なら良かった。じゃ帰るね。
おばちゃんにもよろしくね!



うん、気をつけて帰んないよ~!



・おじちゃんの心の声
あ~結構へこんじょるわ、バンパー(涙)
「いっちゃが」の解説
最初の「いっちゃが」は、姪っ子がわざわざお土産を買ってきたことに、「そんなに気を使わなくていいんですよ」という意味になります。
2番目の「いっちゃが、いっちゃが~」は、「気にしないで、大丈夫だから」という意味になります。
姪っ子が車に傷をつけてしまったが、傷は小さいし姪っ子を傷付けたくないおじさんの気づかいです。
宮崎県人は、基本的におおらかな性格です。また、あまり怒れない気質も関係していると思います。
「いっちゃが」の応用編として「いっちゃね~」があります。
「いっちゃね~」は、「気にしなくていい」に加えて「どうでもいい」という意味も加わります。
応用編:「いっちゃね~」をおじさんとおばさんの会話から



洋子ちゃん(姪っ子)はもう帰ったと?



さっき帰ったよ。鯨ようかん買って来たが。



あら、おいしそうやね~



車貸したっちゃけん、ちーっと傷が付いちょった。。



いっちゃね~、もともとボロ車やし(笑)
重要なポイントまとめ
ここで重要なこと。
・いっちゃが、は一回言う場合と二回続けていう場合があります。二回続けて言う場合、勢いあまって言ってしまうケースが多く、あとで後悔することが多くの事例から想定されます。
・いっちゃねは、いっちゃがに近い意味ではあるものの、どこか他人事のように「どうでもよい」ときに使います。
・宮崎県人の間では「いっちゃが」を好んでいろいろなネーミングに使います。「いっちゃが○○」といったイベントやお店の名前、商品名、ハンドルネーム、などなど。県民に愛されている方言の一つです。
いっちゃが宮崎という朝市も行われています。


宮崎のおすすめ品(鯨ようかん)


佐土原の鯨ようかん
宮崎県佐土原市の銘菓。
米の粉を蒸したものをあんこで挟んだ和菓子。佐土原藩の島津惟久が、幼少期に母が「鯨のように大きく、たくましく育つように」と願って作らせたのがはじまりとのこと(”引用元:wikipedia”)
ようかん嫌いだった当方も、この鯨ようかんは好んで食べました。自然のほどよい甘さです。日持ちがしないので「菓子の刺身」と呼ばれるそうです。
ありがとうございました。

