みなさん、芸術に触れていますか?私は最近ほとんど触れていませんでした。
テレビやTwitter、Facebook、Yahooニュース、の繰り返し、、毎日ワンパターンな情報収集。我に返ると一日中なんにもしてなかった!なんてことありませんか?私はあります(汗;;)。
しかし、この Google Arts & Culture を久々に起動して世界中の芸術作品をななめ鑑賞しているうちに、どんどん没頭している自分がいました。
自分に投資!などと一見大げさではありますが、私が過去に様々な作品や考え方に触れたことで今の自分の一部が作られているんだな~と気づいたことがありました。そこで今回皆さまにご提案したいことは、
普段の生活からちょっとだけ離れ、芸術に触れ自分に投資してみませんか?
です。
そんな方におすすめしたいアプリが Google Arts & Culture です。
App Store、Google Playからダウンロードできます。無料です。
Google Arts & Culture のすごい点。
- 2,500以上の美術館、博物館のコレクションを高画質で鑑賞。
- 多彩なキーワード検索機能(作家名、色、技法、歴史、などなど)。
- ストリートビューによる美術館内などのバーチャルツアー。
- 自分に似た顔を世界中の作品から検索するAI機能。
- 自分で撮影した写真を、ゴッホ風など画家の作風に変換する機能。
これですね結構遊べます。特に4.の顔認識AI機能と5.の画家の作風に変換する機能は是非ふれてみてほしい機能です。
Google Arts & Culture の機能などをざっくりご紹介しました。
一番おすすめしたい点
中でも一番おすすめしたいのは、世界中のアートにスマホなど身近な端末で触れることができる というところです。
考えてみてください、一生のうちで出会える芸術作品ってどのくらいの数なのでしょう。数えたことは無いですが、学生時代の教科書、美術館見学、テレビで紹介される一部の名画くらいではないでしょうか。
私はたまたま絵を見たり描いたりすることが好きなほうなので、一般の方よりは多少多いと思います。しかし美術評論家や研究者、画商、キュレーターなどに比べると圧倒的に触れる機会は少ないです。
アートに触れる機会が少ないからといって、人生に何らかの影響があるのでしょうか。別に命が奪われることもないですし。。
ここで申し上げたいのは「アートは人生に何らかの影響がある」もしくは「その人の個性、深みが増す」のではないかということです。
私自身、高校3年間は美術部で毎日油絵を描いていました。結構なスパルタで80号(ざっくり畳一畳くらい)の作品を毎月一枚仕上げる。部活の目標は明確で「県内のあらゆる展覧会に多く入選する」でした。完全にサッカー部や野球部とコンセプトが同じですよね!
できれば、絵を描くことで人生を豊かにする、物事を注意深く観察し人間性を豊かにする、とかのふわっとした目標をイメージして入部したのですが全然違ってました。後悔しました(涙)。
顧問の先生も柔道部と兼任!という完全な体育会系で正直苦手でした。
しかし、顧問の先生が教科書にのっていた作品(ジャコメッティの馬のブロンズ彫刻)を見せて部員全員に感想を言わせたことがありました。
アルベルト・ジャコメッティ
(Alberto Giacometti 1901.10.10 – 1966/1/11)
スイスの彫刻家で、針金のように極端に細く長く引き伸ばされた人物彫刻作品が有名。
主にフランスで活動した。
引用元:Wikipedia
部員たちは「動物を金属でデフォルメしている」とか「やけに細い」、「馬の骨のイメージ」などを答えていました。
その時の先生の言われた言葉が今も忘れずにいます。
「この形を一度見たら一生忘れない」
でした。
作品のフォルムやジャコメッティの作風や技術的な事ではなく「一生記憶に残る」ということを私たちに先生が伝えた意味は何だったのか。今になって考えることがあります。
確かに今でも時々このジャコメッティの作品を思い出すことがあります。それと同時に、その時の先生や部員の表情、夏の部室の暑さなど鮮明によみがえります。
まさしく 「アートは人生に何らかの影響がある」 と実感した瞬間です。東京に来て「ジャコメッティ展」があったので見に行くきっかけとなりました。実物の作品に出合うことができて、あの時の先生のお話がなければ私の人生でジャコメッティはスルーされていたところです。
では 「その人の個性、深みが増す」 という点についてはどのような事か。
これはまさしく顧問の先生が生徒に伝えた内容であり、私がブログにこのような記事を書いて皆さまにお伝えできる事ではないでしょうか。
アート作品に関する感想はもとより、世の中のニュースや日常の出来事、仕事上で別の観点から物事を考えたり、他人に説明したりするときの視点がその人の個性であり深みであると考えます。
自分に似た顔の芸術作品(操作説明)
本アプリのおすすめしたい二つ目は、AI機能です。Googleのビッグデータと顔認証技術で作られた機能です。
さっそく世界中の芸術作品(場所、年代さまざまな作品)から自分の顔に似た作品を検索してみましょう。
Google Arts & Culture を起動します。
ログインしたら、「Googleで翻訳」をクリックし日本語表示にします。
次にカメラマークのボタンをクリックします。
Art Selfieをクリックします。
枠内に顔を収めて、写真を撮りましょう(シャッター)を押し写真をとります。
・・これ私に75%似てるそうです・・
左側に自撮り写真、右側に似た人がでます。めちゃくちゃおじいちゃん!ショック。てか誰?
オランダの画家ヤン・リーフェンスの「Prince Charles Louis of the Palatine with his Tutor Wolrad von Plessen in Historicak Dress」という作品らしいです。チャールズ皇太子のチューターのおじさん。といったところでしょうか。残念ながら見た事ないです。この作品。でも記憶には残ることでしょう!
顔似てるかなぁ(笑)そう言われたら目と鼻は少しにている気がしました。あとはあごひげでしょうか。
次点は68%で島津斉彬守でした。お殿様に申し訳ないですね。。これはおでこかなぁ。
何度か撮影してみましたが、都度少し違う人物でした。光の加減とか角度とかあるのでしょう。
Googleでは撮影した写真は廃棄されているそうですので、ご安心くださいとのことでした。
また検索結果が表示されるまでの時間も数秒です。どういったアルゴリズムなのか想像もできませんが、このスピードも重要なポイントです。
また「Art Filter」機能では、自撮りしながらリアルタイムでフィルター(ゴッホ風やエジプトの装飾品)をかけた状態で撮影することもできます。
写真をゴッホ風などに変換 (操作説明)
おすすめポイントの三つ目は、アートトランスファー機能です。セルフィーまたは撮影済の写真にフィルターをかけることができます。
ではさっそく試してみましょう。カメラボタンを押す手順までは同じです。次に
Art Transfer を選択します。
右側の写真を選択するボタンをクリックし、写真を選択します。
変換したい写真を選んだら、候補にあるスタイルに順次自動変換されていきます。また「その他のスタイル」から選ぶと好みのスタイルに変換することができます。
これ楽しいですよ。私はゴッホ好きなのもありますが現代の建物をゴッホが描いたらどうなるんだろう?といったことも想像しつつ、時間を忘れていじっております。「共有」をクリックし保存もできます。もちろんTwitterやLineといったSNS上にもアップできます。
まとめ
美術館に足を運び芸術作品を鑑賞することが難しい昨今でもありますが、このアプリを使って世界中の美術館でバーチャル鑑賞をすることができます。
“一番のおすすめ点”でも書きましたが色々な作品を見ることで、脳に作品の残像であったり、その時の風景や気持ちなど何かしら残ります。意識するしないに関わらず、その残像が未来の自分に何らかの影響を与えているはずです。
限られた人生の中で、なるべく多くの作品に触れていきたいですね。また、美術館や博物館にも足を運び多くの鑑賞体験を積み重ねていきたいですし皆さまにもお勧めしたいです。
これからも気になった作品があったら、さらに深めていきたいです。美術の先生のおっしゃったジャコメッティの話のように。
以上 Google Arts & Culture のご紹介でした。
ありがとうございました。