パラブーツのシャンボードです。6年間履き続けています。
革靴は消耗品ではありますが、良い靴は大切に履き続ければ一生ものと言われます。
1~2年で靴をダメにしていた私も、一足でも良い靴をと探した結果、パラブーツにたどり着きました。
革靴の選択で、もし迷ってたら本記事が何かのお役にたてばと思います!
かれこれ6年のつきあいになります。
だいぶ使用感が出ていますが、いい感じでエージングが進んでいると自画自賛しときます!
特にソールのフィット感は他の靴にはないはき心地です。長時間歩く時、この靴でないと足が痛くなるんです。結構歩きまわれます。
この靴のお気に入りポイントは大きく3つ
- デザイン
- はき心地(疲れにくい)
- 堅牢性(タフ)
それでは、特徴を見てみましょう。
デザイン
この靴の気に入っているところは、まずは形ですね。ポッテリとして重厚なデザインなのに汎用性が高いです。ジーンズなどのカジュアルでも、会社にでも履いて行けます。
デザインは外羽根・Uチップとなっており、ベーシックなデザインです。
外羽根は、革靴では多いと思います。逆に内羽根は冠婚葬祭などフォーマルなところで使うことが多いでしょう。当方の革靴はすべて外羽根です。
Uチップは、つま先のデザインの種類です。他にVチップ、プレーントウ、ウィングチップ、ストレートチップ他など。
Uチップの良さはあまり堅苦しくなく、程よくくだけた感じが気に入ってます。もちろんビジネスでも使える汎用性の高いデザインですね。
「あ~俺、そっち系も大丈夫だから、結構なんでもいけちゃう人なんで」的な感じでしょうか。
靴のデザインは、履き心地などの機能を追求した結果が形に現れていると思います。F1カーがカッコイイのは極限まで性能を追求した結果、あのフォルムが出来上がっていることと同じでしょう。
右側 左側
この靴の横顔イイですね。
アウトソールは厚く作られています。(かかと:約30mm / つま先:約12mm)パラブーツはラバーソールで有名なのですが、靴メーカーでは唯一自社でソールを生産しているメーカーとのことです。
“パラブーツ”の”パラ”は、ブラジルのパラ港から天然ラテックスを出荷していることからこの名前になりました。
パラブーツ(リシャール・ポンヴェール社)創業年は、1908年(和暦で明治41年)とのことです。創業者はフランスのレミー・アレクシス・リチャードさん。(ソールの「RP」は社名の略だったんですね。この記事を作成中の発見でした。)
当時のヨーロッパでは木の靴底がメインだったそうです!!(現代では考えられませんね、痛そう)。
ソールへのこだわりは創業者のレミーさんが1926年にアメリカ旅行へ行った際に、ゴム底のワークブーツがあることに衝撃を受けゴム製のソールを開発。その靴はヨーロッパ中で評判になったと言われています。
正面(キズが、、) ソール ヒール
カラーは、Marron(赤茶)、Noir(黒)、Nuit(濃紺)、Cafe(茶)があります。当方のシャンボードはCafe(茶)です。
はき心地(疲れにくい)
疲れにくい靴です。
散歩をしていると、路面の砂利、石ころなど凸凹が痛いことがあります。この靴はフランス製ということでヨーロッパの路面事情(石畳などが多い)に対応していて、ほとんど痛みを感じることはないと思います。(個人の感想です。。)
パラブーツシャンボードのソールにはパラテックスソール(PARATEX)が使われております。パラブーツはラインナップごとにソールを変えているようです。
パラテックスソールの特徴は、上質なラテックス素材を使っていて、個人的には「しっとりと着地する」といった独特のはき心地が気に入っています。
ソールの構造は、ソール着地面の裏側にたくさんのフィンが付いていて、空気をため込むことで、あの抜群ともいえるクッション性を持たせているのですね。
Parabootの靴は、なにより素材を重視し、ぴったりのディテールにこだわります。そして、足のことを第一に考えます。
引用元:Paraboot ”https://www.paraboot.com/ja“
はき心地に重要なのは、サイズです。パラブーツは若干大きめの作りになっています。(甲が高めの構造のため)
サイズ表記はシャンボードの場合、イギリスサイズになっております。
UKサイズ | JPN参考サイズ |
---|---|
UK5 | 23.5cm |
UK5.5 | 24cm |
UK6 | 24.5cm |
UK6.5 | 25cm |
UK7 | 25.5cm |
UK7.5 | 26cm |
UK8 | 26.5cm |
UK8.5 | 27cm |
UK9 | 27.5cm |
UK9.5 | 28cm |
当方は、通常26cmですのでUK7.5が表記通りですがUK7(25.5cm)を履いています。ほぼジャストフィットでした。
パラブーツの作りは全体的に大きめですので、始めは若干きつめに選んでおくことをお勧めします。
履き込んでいくと、革が伸び、底がしずんでサイズ感が少し変わってきます。
引用元:パラブーツ専門店【Pas a Pas】パザパ ”https://pasapas-blog.com/“
靴の重量は割と重く約430g あります。
重たい靴は、実は歩くときに疲れにくいと考えています。それは「振り子の原理で足が自然と前に出る」というものです。歩行時に靴の重量が気になったことは今のところありません。
堅牢性(タフ)
丈夫な靴です。
<材質>
革の材質はリスレザーを使っています。リスレザーは生後6か月以内のカーフレザーを、パラブーツ独自の方法でなめしたもので油分を多く含んでいます。
購入直後は全体的に白い粉状のものでおおわれていました。「お~リスレザーだ」と感動したものです。さすが「フランスの宝石」と呼ばれるだけある!などと悦にはいっておりました。
油分が多いことで”雨に強い”と言われております。雨の日も気にせず履ける革靴なのです。多少の傷もクリームでメンテナンスしていけばきれいになります。6年間、最低週に1回は履いておりますが、革が破れたりすることはありません。
ただ、モカ部分が割れてくる”モカ割れ”はあります。
これは少なからず、曲がる部分で起きやすいです。当方は全く気にならないのですが、気にされる方もおられるかもしれません。
<製法>
ノルヴェイジャン製法と呼ばれる、アッパーレザーとソールを堅牢な方法で縫い付ける方法でハンドメイドしています。
パラブーツの元祖である登山靴の製法を継承しており、その実力は世界屈指との評価です。
頑丈且つしなやか。ノルヴェイジャン製法によって、靴は履き心地と堅牢性を備えます。
引用元:Paraboot ”https://www.paraboot.com/ja“
このように、材質(革、ソール)製法(ノルヴェイジャン製法)そしてハンドメイドと至れり尽くせりの靴で、長く使える靴です。
この靴と出会う前は、休日はスニーカーばかり履いていました。今もたまに履きますが、パラブーツは出かけるときに無意識に履いてしまいます。
価格は定価で、¥71,500 (引用元:Paraboot ”https://www.paraboot.com/ja“)
この価格、やはり高いと思いました。革靴は消耗品ですので今までは2~3年で買い替えてきました。
当方のパラブーツすでに6年はいており、長持ちします。大切に履きつつ一生ものにしたいと思っています。
長く履いていくことで、足になじんで最高のはき心地を味わえます。またエイジングも楽しめ世界でただ一つのシャンボードを育てることが出来ます。
以上パラブーツでした!