宮崎弁は癒しの方言と言われます!県内外どちらの方も楽しめる用例集にしました。
宮崎弁の【〇〇ちゃわ~】です。語尾に付けて最後伸ばします。
これを宮崎の女性が言うと、なんとも穏やかでかわいいんですよね。
宮崎弁の中でも、ダントツで女性に使っていただきたい言葉です。
語弊があるといけませんが女性の年代にかかわらず、おばちゃんが言ってもかわいいんです!
ちゃわ~
見よったっちゃわ~ (見ていたんだよね)
食べたっちゃわ~ (食べてみたらね)
好きやっちゃわ~ (好きなんです)
など、語尾に付けると、言葉がやわらかくなりますね。
それでは【ちゃわ~】の用例です。
使い方:女子から突然の告白 ちゃわ~
ケンジくんが好きやっちゃわ〜
え!?
突然の告白に固まるケンジくんでした。
一生に一度は言われてみたい、ちゃわ~です。
もちろん、言われたことなどありません。
「好きやっちゃわ~」少し客観的に自分を見ているようにも聞こえます。
「好きになってしまったから仕方がない」まさに「落ちてしまった自分」。どうしようもなく、もう止められないチエちゃんの気持ちを表していますね。
ちゃわ〜の他に
ちゃが〜
ちゃじ〜 があります。
使い方:女友達からの ちゃが~
チエは、ケンジくんのことが好きやっちゃが〜
え!?
チエちゃんの友人から衝撃的なことを聞かされたケンジくん。固まる、、
いましたよね、おせっかいな女友達。
関係ないでしょ、あなたには!しかも本人に内緒でかってにケンジくんに伝えるとは。
【ちゃが~】は、「事実を客観的に述べる」的な第三者からの目線になります。
「昨日、巨人軍の○○選手が一番街を歩きよったっちゃが~」といった使い方をします。
「一番街」(いちばんがい)宮崎市内随一の繁華街、アーケード。巨人軍キャンプ中に選手が飲食に訪れることもあり、目撃情報を聞くことも。
使い方:噂ばなしで使われる ちゃじ~
チエ先輩はケンジ先輩が好きやっちゃじ〜
ウソやろ!?
【ちゃじ〜】は、ちゃが~よりもっと遠い第三者的な使い方になります。
噂ばなしなどの、おおよそ事実に基づかない主観がメインとなります。
2つ先輩の話など、あまり近くない人の話にありがちなのですが、たいがいは薄い情報から組み立てられています。
何で好きてわかったと?
こないだ見たとよ!
一緒に帰るとこ、チエ先輩遠回りやとん。
そんだけ~
薄いでしょ、根拠が。一緒に帰ったのが好きだとしたら、一緒にお茶などしてた日には交際確定。
ご飯食べてたら結婚してる。ってなるかい!
これは完全に妄想の世界になってしまってます。
妄想と情報について
【ちゃわ~】から少し横道にそれますが、
【ちゃじ~】で説明したとおり、人は色々と妄想しますね、なぜなんでしょう。
実は、色々と妄想を共有することで、人類(ホモサピエンス)が地球上で最強の存在となりえた理由と言われています。
サピエンス全史(上・下)
ユヴァル・ノア・ハラリ著 「サピエンス全史 上・下」
歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリが、人類の歴史から、国家、貨幣、宗教と幅広く読み解いた著書です。
人類が進化する過程で「虚構」(私は妄想とも解釈)を共有することで文明が作られ、未来はさらに虚構が進んでいくであろう。。
今までの歴史書とは違う視点から書かれた内容に衝撃を受けました。おすすめです。
確かに、動物は目に見えない聞こえないものを共有できない。半径○○メートル内の情報が全てかと。天敵の声だったり獲物の匂いだったり。
しかし、人類は○○と○○が付き合っているかもしれない。というアカの他人同士の情報までも週刊誌やyahooニュースなどで共有します。天敵でも獲物でもない情報までも。
さらには知らない一般人のランチの情報までSNSを通して共有します。
パンケーキ美味しそう!的な。
これは、益々自分にとって関係ない情報ですね。
私もyahooニュースやTwitterを毎日なにげに見ている2022年現在の人類です。膨大な情報を受け続けてます。
松尾芭蕉の俳句
我々はチエちゃんの後輩のように、目撃した情報から色々な妄想を膨らませます。
さらに現代ではテレビやインターネットなどの膨大な情報も加わり、身近でない情報までも流れ込んできます。
江戸時代など昔はどうだったのでしょう。
江戸時代と現代の情報量(バイトと呼ばれる情報データ量)が圧倒的に違うのは明らかなのですが、松尾芭蕉の俳句、5-7-5のたった17文字、日本語なので34バイトの文字データ。
蛸壷やはかなき夢を夏の月
(たこつぼや はかなきゆめを なつのつき)
これ、今一番好きな芭蕉の句です。
たった17文字のテキストなのに、さまざまな妄想が出来ます。
その圧倒的な情報量。
まず海中の蛸壷をイメージしますよね、その中に蛸が居て夜の海に月が写り、タコ焼きになる運命も知らずに海中を泳ぐ夢をみて、、などと色々連想できます。
情報が「伝えられる内容」だとすると、膨大ですよね。
【ちゃわ~】から感じるもの
話がだいぶそれてしまいました。
ちゃわ〜、から人類の妄想話にとんでしまいました。
ちゃわ〜の穏やかでかわいい響きには癒されます。
小さい「ゃ」に続いて「わ〜」ですよ!私の知る限り、このような言葉は宮崎弁以外に無い!
と思っていましたが、ありました。。
「茶話(ちゃわ)」:茶を飲みながらする話。
文字の通りですね。イメージがそれ以上は膨らみません。言葉の意味以外は感じられません。
一方「ちゃわ~」から感じる癒しイイですよね!
重要なポイントまとめ
ここで重要なこと
- 「ちゃわ~」は女子に言ってほしい、かわいい宮崎弁ナンバー1です。
- 「ちゃが~」は「事実を客観的に述べる」的な第三者からの目線の時に使います。
- 「ちゃじ~」は噂ばなしなどで良く使います。妄想の割合が高い内容ですので、すぐに信じてはいけません!
- 妄想から人類は発展してきたという歴史について「サピエンス全史」を読まれることをおすすめします。
- 松尾芭蕉サイコー!
宮崎おすすめスポット(一番街)
一番街(いちばんがい)
宮崎市内の一番の繁華街です。
オシャレなお店などもあり、宮崎のファッションリーダー達が集う、宮崎の竹下通り?的な位置づけのアーケードです。
歓楽街としては一番街からつながる「西橘通り」通称「ニシタチ」が有名です。巨人軍の選手もあらわれるとしたら恐らくニシタチのほうでしょう。
私が高校の時にも一番街はありました。が、ファッションリーダー達とは程遠く、ダサダサな出で立ちで立ち寄れるところは「田中書店」「ほうらく饅頭屋」のみ!
田中書店は現在は閉店しているようです。寂しい限りです。
確か楽器屋もあったような(「西村楽器」?記憶が定かではないです)高校の時に中学の同級生達でレンタルスタジオを借りてバンド練習していましたね。担当はドラム。自宅にドラムセットを置けないので貴重な練習時間でした。
自宅からちゃりんこで一番街に行くことが、当時はわくわくしていました。田中書店と楽器屋に行くだけなんですけどね。
帰省したときに一番街に行くことがあったのですが、当時のお店はほとんど無くなっていました。知らない店ばかりでしたが活気は当時のままで、なんだか嬉しくなりました!
ありがとうございました。