千葉県松戸市にある松戸市立博物館の後編です。
常盤平団地内部の再現。見てきました~。
松戸市立博物館:常盤平団地ブース
「見学は原則2名でお願いします」。了解です。だれもいません、参りましょう!
リビング
家族のだんらん。懐かしいですね。
6畳くらいでしょうか、奥のテレビかなり趣があります。
実家にもありました、家具調ステレオに百科事典。
家具調ステレオってなぜこの形だったのでしょう、当時は高級品だったと思います。(実家にあったのは父親が頑張って働いて買ったのだなぁ、、と今さらながら感じました)
音楽を鑑賞するのに正面に正座!みたいな。レコードはだれでしょうポールアンカあたりでしょうか。
壁掛けの絵は、けっこう見覚えある絵です。誰の絵なのでしょう。
Googleレンズで検索。「東郷青児」の女性の絵の特徴に一致しました。余談ですがその他多く一致したのが「アナと雪の女王」ですね、、しかし便利な世の中になったもんです。
なぜか百科事典も定番ですね、必ず家にあったのは何故でしょう。。同年代の方々に聞くと、
「子供のために学校推薦のものがあって、おじいちゃんに買ってもらった。」とか
「百科事典の営業マンが来て親が買っていた。」などなど、主に子供の教育のためにあったのでしょう。現代ではGoogleなどインターネットで情報を調べることが出来るので「百科事典」の出番は少なくなりましたね。
ダイニング・キッチン(食卓)
このテーブル、椅子ありました。小さい子供用の椅子。当時は和室で正座して食事が多かったと思います(じいちゃんの家がそうでした)、団地は当時最新のテーブルにキッチン。
今見ると狭い感じがしますが、実家もこんな感じでしたかね。テーブルの真ん中のお菓子入れや、奥に見える電気炊飯器(電子ジャーではない)、ジューサー(ミキサーはない)。
ナショナルの冷蔵庫。「♪あっかる~いナッッショッナ~ル♪」のフレーズが浮かびますな。「あっかる~いナッッショッナ~ル×2、みんな家じゅ~、な~んでもナッッショッナ~ル♪」の歌とともに30分テレビ番組を家族で見ていました。当時は「柔道一直線」!
柔道一直線
原作:梶原一騎 1967年から1971年まで「週刊少年キング」で連載された漫画。
テレビの実写版では主役の一条直也が桜木健一が演じ、「地獄車」や「海老車」などのとんでもない技を繰り出して、相手を空中に投げ飛ばしたうえに、壁にめり込ませておりました。
柔道ブームに乗っかって、私も小学校のときに柔道教室に通わされました。いやでいやで逃げてましたけど、受け身だけはうまくなりました(笑)。黄色帯:6級で私の柔道人生は終了しました。
参考:Wikipedia
ちなみに「ナショナルの歌」はダーク・ダックスが歌っていたようです。
ベッドルーム(寝室)
現代では「ベッドルーム」と呼ばれるようですが、畳に布団をしいて寝ている家庭も多かったと思います。
この部屋は恐らく、寝室でしょう。子供のベットがあります。
奥にミシンがありますね、お母さんたちは衣服の修繕を自分で行っていました。家庭内のマストアイテムだったようです。
ばあちゃんの実家には「足踏み式のミシン」がおいてありました。現代のミシンは、裁縫などの趣味で使う事のほうが多いのでしょう。
掃除機も見えますね、これも見覚えありますが、実家では「ほうき」を良く使ってましたね。「あんまり吸い取れん!」とか言いつつ。
ストーブは「石油ストーブ」ですね。このタイプは宮崎にいるころには見た記憶がないのですが、友人は学校にあったと申しておりました、宮崎の学校にはストーブは無かったのです。
バス・トイレ
まずはトイレからです。
「このトイレは展示物です 使えません」
ってそうでしょう!使おうとした人がいたのでしょうか。
洋式トイレは便宜上でしょうか。私の記憶では和式が多かったように思います。実家も友人の団地も和式でしたね。(ただ団地の和式は水洗でした。実家はいわゆる「ぼっとん便所」でバキュームカーが必須。)
トイレの話ばかりで恐縮ですが、私が小学生のころはまだトイレットペーパーもなかったですね。使うのは「ちりがみ」でA4サイズくらいの切った紙を束ねて袋に入ったものを使ってました。「ちりがみ交換」の由来でしょう。
これは木製風呂ですね。団地内にこれがあったとは渋い。内釜のガス風呂のようです。
風呂といえば、じいちゃん家は「五右衛門風呂」でした。
釜は鉄製で薪であっためるので、決して縁に触れてはいけない(火傷します)。入る時は板に乗りゆっくりと沈めて入るというコツのいる風呂でした。今無いでしょうね~五右衛門風呂。
と思ったら販売されてました。アマゾンで。
広大な土地と家が必要ですな!
外観
外観も再現されています!
ベランダから見た室内の様子です。あかりが懐かしい!そこに家族がいるみたいな臨場感が素晴らしいです。
階段を上がった先に玄関のドア。ここを上って家に帰る。
左の四角い小さい入口は牛乳入れでしょう。当時牛乳は配達されており各戸にこのような入れ物があったようです。
団地散歩では、なかなかここまで見ることは出来ないので、松戸市立博物館の常盤平団地再現はとても貴重な展示物でした。
期間限定の展示物もついでに見ていきましょう。
企画展示:100年前からのくらしのうつりかわり
企画展示も見てきました。「松戸探検:100年前からのくらしのうつりかわり」です。
くらしの懐かしアイテムが満載で、これも見どころが多かったです。家族連れの方がいらっしゃいました。「博学連携展 こどもミュージアム」とあります。なるほど。
「湯たんぽ」おばあちゃんが使っていましたね。真ん中のトタン製のものにお湯を入れてタオルを巻いて使ってました、やけどに注意です。これも販売していました!アマゾンで。
「杓子」(しゃくし)です。味噌汁などをよそうのに使うものです。今はお玉になりました。
「杓子定規」の解説もありました「杓子定規に言わなくても~」などと使いますが、「杓子」を知りませんでした。
杓子定規
杓子の柄は曲がっているので、定規としては使えないのに無理に使おうとすることから、決まり切った考えや形式にとらわれて、融通がきかないことをさします。「杓子を定規にする」とも言います。
「昔のくらしの道具辞典」(岩波書店)より
引用元:松戸市立博物館
「蝿帳」(はいちょう)これは食卓にありましたね、文字通り蠅を防ぐためのカバーですね。
「蚊帳」(かや)です。おばあちゃん家にありました。手前の展示品に「うちわ」「蚊やり豚」があります。現代っ子たちはうちわを知らんのか~、、蚊やり豚は中に蚊取り線香を入れてこんな風に寝床に置いてましたね。
その他の展示品に「ほうき」「はたき」など普通に家庭にあったものも多く展示されておりました。うちわ同様現代っ子たちにははるか昔のものなのでしょう。
私たちが普通に使っていた生活用品が、博物館に展示されていることに自分の年齢を思い知らされ、衝撃を受けました!
50年後くらいにはスマホも展示されていたり、、するかも。
カレーとスターハウス
腹が減ったので何か食べて帰りましょう。新八柱駅の中にひっそりとしたたたずまいのカレー屋がありました。
昭和のたたずまい「カレーBeBe」。さっそく入りましょう。
店員さんにおすすめを伺い、ハムエッグカレーをいただきました。ピースマークに見えなくもない。
コクのある辛くないカレー。エッグ2つがうれしいですね。好みのカレーでうまかったです。
せっかくなので、近くの常盤平団地の現物を見に行きました。
スターハウスも健在です。
団地の内外を満喫した一日でした。それでは松戸市立博物館と常盤平団地をあとにします。
ありがとうございました。
常盤平団地の実物はこちらです。良かったらご覧ください。