本記事では、古き良き昭和の団地の現在の様子を、写真を中心に記録しています。日々の疲れを癒せるお役に立てればと思います。
今回の団地散歩は、ぶらりと千葉県松戸市です。
千葉県松戸市:常盤平団地
千葉県松戸市にあります、常盤平(ときわだいら)団地です。
歴史のある団地で、規模も広大です。1962年に最初の入居が完了したとのことです。
住戸92戸、畑、雑木林が大半を占める51万251坪の土地を造成し、戸数4839戸の4階建て中層公団170棟とショッピングセンター・集会所・病院・小学校などの施設を有する街が建設された。
公募によって団地名が常盤平(松戸市の松から連想された「常盤の松」にちなむ)に決定する。
引用元:wikipedia より
最寄り駅:新京成線 常盤平
新京成(しんけいせい)線の 常盤平(ときわだいら)駅に到着です。
(新京成線は、千葉県松戸市の松戸駅と千葉県習志野市の京成津田沼駅を結ぶ全長26.5kmの路線です。)
駅を出ると、正面にロータリー。中央のモニュメントは時計台です。
ロータリーの向こう側が目指す方向のようです。さっそく向かいましょう。
日本の道100選の記念碑
まず、目に入ってきたのは「日本の道100選」の記念碑でした。目新しい碑と、奥に見えるわりと年季の入った「常盤平団地案内図」が対照的ですね。
日本の道100選って何?ということで、またまたwikipediaより引用です。
1986年度に歴史性および親愛性を基準に53本、1987年度に美観性及び機動性を基準に51本の道路が選定された。
引用元:wikipediaより
と、あります。
千葉県からの選出は2本で、もう一本は「房総フラワーライン」でした。各都道府県では北海道、東京などが3本で、基本的に各県から2本が選出されていました。
千葉県の1本!「常盤平さくら通り」。桜の時期に来てみたいですね。
それはさておき、常盤平団地です!さっそく参りましょう。
団地への道のり
常盤平団地案内図です。Googleマップが無い時代にはとても重要だった案内図。なにしろ広大な団地ですから。
車道の横は、まっすぐな歩道が続いております。右手に団地が見えてきました。
団地は4階建てで1962年頃までに建築された棟になります。
当方の生まれた年と同じですので、建物自体も還暦に近い年数がたっているということでしょうか。
正面からの風景です。
各棟の間は、すべて刈り込んだ草地でした。間隔を広く設定し各棟に十分日差しがあたるよう設計されているのですね。
ん?奥に少しみえる黄色い棟は、今日の目的でもありますスターハウスでは!
スターハウス
スターハウスです!
スターハウスは、上からみると「星形」の形をしており今はあまり見ない設計となっております。
各部屋は全てが角部屋になるという贅沢なつくりと言えましょう。
常盤平団地は、現存するスターハウスの数が最大と言われています。(スターハウスが10棟あります。)
5階建ての棟が3つくっついている形となりますので、全部で15世帯が入る形となります。しかし構造上、立地面積に対して世帯数が少なくなりますので最近では建設されなくなったようです。
ベランダ側も草地がきれいに刈り込んであり緑に囲まれていますね。おだやかな毎日が送れそうですね。
バス停 星形住宅
それでは、スターハウスも見れましたし常盤平団地をあとにすることにしましょう。
常盤平団地は、とても広く緑が多い印象でした。メイン通りのけやき通りです。駅からまっすぐに伸びる、団地のメインストリートですね。
ん!?スターハウスの正式名称は「星形住宅」なのか!?最後に良い情報を得ることができました。
それでは、おじゃまいたしました。
スターハウスは後世まで残してほしい貴重な建築物だと思いました。昨今のタワーマンションなどの高層化が進んでいく中で、このような個性的な当時の建物は、老朽化とともに建て替えが進んでいくのでしょう。しかし、そんな中で保存する動きも出てきており、常盤平団地もぜひ保存してほしいと思いました。
保存が決定しているスターハウス
- ひばりが丘団地
- 春日丘団地
- 赤羽台団地 (国の登録有形文化財に登録)
他のスターハウスも行ってみたくなりました。
以上、常盤平団地でした。
なんと!当団地の内部を再現している博物館がありました。良かったら見てください。